2014年8月7日
スカイマークは、2014年8月7日より同社のエアバスA330-300型機で無料のWiFiインターネット接続サービスを開始しました。
名称は「SKYMARK FREE Wi-Fi」で、現在の利用可能路線は羽田発着の福岡線、札幌新千歳線のA330利用フライトです。ネット接続のシステムは、米パナソニック アビオニクス コーポレーションの「eXConnect」を利用、このシステムはJALとANAの国際線の長距離路線にも有償でのWiFi接続サービスとして採用されています。
国内線の機内Wi-Fiインターネット接続サービスは、2014年7月23日よりJAL(日本航空)が新仕様機材「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」で「JAL SKY Wi-Fi」(Wi-Fiのサービスプロバイダーは米Gogo社)として初めてサービスを開始、有償での提供となっています。今回のスカイマークのサービスは国内線で2社目。無料の提供は初となります。
スカイマーク社は、先日「A380」導入をめぐってエアバス社との交渉がうまくいかず、支払い済みの265億円が返還されない見通しで、さらに今後700億円の違約金の支払いなどの可能性もあり、経営に不安材料が積み重なっています。購入済みのA330型機での経営建て直しを計りたいところですが、収益の悪化から無料のWi-Fiサービスもいつまで続くか不透明な状況です。
注目は、今後国内線WiFiサービスを採用していないANA(全日空)の対応ですが、スカイマークの経営がうまくいっていないため、スカイマークに対抗する必要もなく、導入時にはJALと同じく有償になると予想されます。